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Rosario ロサリオ

世界には 3,000 種ほど存在されるといわれる羊。ニットウェアや毛織物、様々なウール製品が出回る世の中でウールと言えどその品種によりそのキャラクターは様々。一般的なウールのイメージと言えばオーストラリアやニュージーランドに生息するメリノウールであろうか。メリノウールの特徴はその柔らかさ。オセアニア地域の 2 か国は自然に恵まれた豊かな環境で草原、水、空気と羊にとってストレスを感じにくい環境から非常に繊細で柔らかな毛質を持つ。ただしそのキャラクターであるが故にコシの弱さ、重さがデメリットでざっくりとしたローゲージのニットには不向きである。イギリスや南米における品種は山 岳地や寒冷地を主な生息地としており、その厳しい天候、雨風から身体を守る為、ふくらみがあり、また弾力性の強さが魅力。それは主にフィッシャーマンセーターのように機能性を重視するようなローゲージニットウェアや、ニット、布帛を問わずアウターとして使われる。佐藤繊維㈱ではオーストラリアメリノウールの柔らかさ、ぬめり感と南米ウールの中でもとりわけふくらみが強く、スポンディッシュなチブー種を調合し仕上げた新たな価値観を持ったウール。スポンディッシュでありながら肌触りの良さを持つ「ROSARIO」と名付けられたこのウールで作られたニットウェアは型崩れしない強さを持ち、重厚感をもたらしながらも軽さが際立つ。

2018AW コレクションでは、ジャケット、パンツに加え、コートも登場。