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Cotswolds コッツウォルズ

英国羊毛、ブリティッシュウールという言葉自体は頻繁に耳にすることは多いものの、どういったイメージを持つだろうか。純粋種だけでも 40 種に及ぶと言われ、更にはそれらの交配種が多数存在するこの羊毛は、品種によりそのキャラクターも様々。全体的にクリンプ性が強いと言われる英国羊毛。それは温暖な地で育つオセアニア地域のメリノウールとは異なり、風雨、天候の崩れなど厳しい環境に耐え抜くべく、雨を弾き、身体と外気の間に大きな空気の層を作る為に進化したといわれる。毛質は力強い丈夫さを持ち、衣類にした際には型崩れしにくい。そのクリンプ性や耐久性の高さから英国羊毛は古くからカーペットやツイードコート、ジャケットといった防寒用アウターとして用いられてきた。ただしそれゆえに荒々しいとまで評される強さによって、ごわつきや肌に刺すようなチクチク感はニットウェアには適さないものと考えられていた。 「ニットウェアでも使えるブリティッシュウール」この課題を乗り越えるべく進められた研究開発は、スーパーダウンと南米ウールの絶妙な調合、紡績や撚糸の技術により、素材そのものの特徴や良さを残しながらもニットウェアらしい柔らかな風合いへの到達に成功した。 イギリスの古き良き伝統を残す文化に敬意を表して「コッツウォルズ」と名付けられたこの糸は、30 年以上に渡って日本マーケットの数多くのブランドから愛され続け、近年ではヨーロッパのトップメゾンからも愛用されるほどどなった。ふくらみ感と軽さを持ったこのコッツウォルズの特徴が存分に生かされたローゲージ、ミドルゲージのニットウェアで、その良さを体感してもらいたい。 2018AW コレクションでは、5ゲージのダッフルコート、3ゲージのカーディガンを展開。