ABOUT 991

991は、紡績・ニットメーカーの佐藤繊維が、長年の糸づくりやニット製作を通して学び、経験し、培った技術やアイデアを結集し、今までにないものづくりを目指して立ち上げた新しいニットブランド。

21世紀の現在、ニットの歴史の中で、ウールの糸づくり、ビジネス、文化はすべてヨーロッパがベースとなっている。それはニットのあるべき姿として確立され、成熟しているが、さらなる成長の兆しが見えづらいのも事実。佐藤繊維の代表であり糸作家の佐藤正樹は、歴史や文化を踏まえ、世界のニットの現場に深く関わるうち、今持っているノウハウがあれば、自分たちの手でもっと素晴らしいものをつくることができるのでは、という強い思いを抱くようになった。これまでにない究極のニット製作に挑戦し、日本のものづくりを世界へ向けて発信したい。その思いをウールにのせて、2016年春、ニットの新たな歴史と文化を作るブランド、991がスタートした。

991は、メンズのハイエンドニットを開発すべく、これまでよりもう一歩踏み込んだ姿勢で計画に取り組み始めた。ものづくりを進める中で、最も重要視したのが原料。これまでも佐藤繊維として独自の糸を開発してきたが、991はベーシックなニット用の糸という視点から、改めて原料を調査。ニットウェアに使う上質な天然繊維素材は多種多様にあるが、原料の特性を把握し、最良の中からさらにふさわしいものをセレクトする。そのために、イギリスをはじめ、南米、南アフリカ、オーストラリア、チベットなど産地に足を運び、農場と直接取引。また、英国羊毛と呼ばれる羊の中でも希少な品種の毛や最高級のカシミアなど、厳選した原料を収集。この原料の持つ個性が、991のものづくりのインスピレーションとなっている。原料となる羊毛やラクダの毛の特性を生かすには、どのようなアイテム、デザインが良いのか。この素材ごとの面白さを引き出すのが製作の基本姿勢となっている。

糸づくりに関しても、既成概念を取り払い新たなチャレンジをしている。これまでの「洗えるウール」とはまったく違うウォッシャブルの糸“RaYS(レイズ)”、カシミアよりもさらに細く柔らかいウール糸“Sultan(サルタン)”を開発。また、糸やアイテムに合った編み方を模索し、技術者の手と頭脳と機械とが融合したテクニックを駆使。従来のニットの分野では考えられなかった、布帛のパターンでつくるニットアイテムなど、オリジナリティのある製作活動を志向していく。これらのものづくりは、991のために集まった技術者集団“Gauge(ゲージ)”が担い、ニット製作のすべての工程において進取の気性に富むニットづくりに挑戦し続ける。

なお、ブランド名の991は、本拠地である山形県寒河江市のZIP CODEから由来している。

ゲージについて

991のコレクションはすべて“Gauge(ゲージ)”と呼ばれるチームによって作られている。
Gaugeは、佐藤繊維の代表であり糸作家の佐藤正樹を中心に、各工程において最高の技術を持つ、選ばれた技術者(職人)チームで編成が組まれている。
オーダーされたものだけではなく、技術者として自らの経験と知識と技術、そして創造力を活かして、糸づくり、編み方、縫製、プログラミング、仕上げなどに取り組み、常にクリエイトするトップクラスの技術者集団として活動する。